こんにちは、しろです。
女性って運命って言葉は好きですよね。これはもう運命だからなんていったら納得してしまうところが私にはあります。。。。。
運命に立ち向かっていった一人の女性の物語を紹介します。
【感想】白石一文の『私という運命について』
バリバリのキャリアウーマンが、元恋人の結婚式に呼ばれます。ヒロインの冬木亜紀は悩むのですが、出席の返事をしたものの、結局は欠席をしてしまいます。
そうなんです~読んでいてこれはどんな選択をするんだろう~~どんな道に進んでいくんだろう~と考えさせられるお話なんです。
主人公の人物像を表す動画がここにあります。
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2014年にドラマ化がされたのですね。
ヒロインは女優の永作博美さんが演じられていました。元恋人の佐藤康役は江口洋介さんです。
バブル崩壊後の経済がだんだんと低迷をしていく時代を亜紀は生き抜いていきます。本でもドラマでも亜紀の29歳から40歳になるまでのとても濃い10年間が物語られていきます。
彼女のその時々の選択は間違えていたのか?それとも自然な流れだったのか?恋人だった佐藤康の母親の存在が不思議な運命の流れを激しくさせます。
運命ってどういうものなのでしょうね。
私は、”パタッと気持ちが切り替わる感じ” が運命なんじゃないかなって思っています。
この動画を見ていたら、こんなに素敵な運命の人に出会ってみたいなー♡例えば江口洋介さんみたいな^^なんて想像してしまいました。
物語の要となる元恋人のお母さんの役は、ドラマだと宮本信子さんが演じているんですよね。嬉しいくらいぴったりな配役です。
「私という運命について」のドラマ作品は、”第31回ATP賞テレビグランプリ2014” でが最優秀賞に選ばれたようです。
なんとなく思ったのは、運命の人って一人だけではないんだなってことなんです。
今まで、運命の人って一人なのかと思い込んでいました。
それが自分の本を読んだ後、一人だけではないに変わってきたんです。
面白い小説ですね。
大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。
(「BOOK」データベースより)
Amazonレビューでは、裕福な美男美女しか登場しない。。。。。
なんて批判的に書かれているものも多数ありました。
しかし好意的に書かれているものも多数ありました。
ヒロインは一生懸命働いているし、考えていることも納得できたから、
私はちょっとドキドキしながら楽しく読みました。
でもね。
なんでこんなにこの本が、好き嫌いが分かれるのかなって考えていたのですが、
共感するのか?しないのか?
がポイントになっているんですよね。
余りにも変わった人物設定だと共感しずらくなります。
例えば、許嫁と当然の様に結ばれると信じている、お金持ちでとてつもなく頭が良くて、顔も良い同士のカップルが登場したことです。
彼氏の方は、大企業に勤めるのに、仕事も適当でいいように思っています。
そんな若いカップルをどのように共感すればいいのだろう。
ここまでくるとこのカップルが小説の中のトリックスター的な存在になってしまうでしょうか?どうなのだろう?
私という運命とは?
タイトルの付け方がうまいなーって思いました。「私の運命」ではないんですね。私の運命だと受け身な感じがしますが。「私という運命」だと自分で掴み取っている力強さを想像します。
少し横道にそれますが、
舞台設定が違うので、作品のイメージはまるっきり異なるものですが、「私という運命」とNHK朝の連続ドラマの「半分、青い」は、運命にたちむかっていくヒロインの果敢な姿が共通しているような気がします。
真剣で、突拍子もないところも一緒です。
一生懸命に生きていると恥ずかしいことが多いんですよね。それを気にせずに全面に押し出していける勇気を私も持っていけるようになりたいです。
さて、全女性の「私という運命」とは何でしょうか?
夫婦関係については、
NHK朝の連続ドラマの「半分、青い」の中で、「喫茶 ともしび」のバツ2のママが言っていた、
「夫婦のことは一人だけが悪いってことはない」どちらにも原因があるって、言っていたことが心に残っているのですが、
自分の「私という運命」だとそれが大きなテーマかもしれません。翻弄されないように頑張ります。
【感想】白石一文の『私という運命について』のまとめ
人にとって、仕事、恋愛、結婚、出産は、何を選択しても運命ってことなのですね。冬木亜紀が最初のプロポーズを断ってしまったことだって「間違え」ではなかったんですよね。どれも正しい選択ですが、結局はそれを幸せにするのも、不幸にするのも自分次第ということなんです。
運命は、自分の心に正直に流されてみても、険しい道を切り開いてみてもいいものなのかもしれません。
でも自分の意にそぐわないことはしないほうが良いと思います。
ヒロインが恋人だった人のお母さんの声を聞きいれたように、誰かのささやきや、心に感じたメッセージは、採用してみることをお勧めします。
すると自分が成長する方向に導いてくれます。
それではまた。
お休みなさい。
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