はじめに
「初段審査を受けるけれど、日ごろ何を練習すればいいのか分からない」
「試合のように技を出せばいいの?」
これは多くの剣道初心者や中高生、一般剣士からよく聞く声です。
剣道の初段は「初級者」と呼ばれています。
基本が重要視されています。
正しい基本を身に付け、
技を基本的に理解し体得することが重要となっています。
この記事では、初段審査に合格するために必ず押さえる基本技と稽古方法を、
体験談やチェックリストを交えて解説します。
初段審査とは?合格基準を理解しよう
初段=初級者のスタートライン
基本が身についているか?
合格基準は大きく分けて3つ
- 基本を習い
- 基本を身に付け
- 基本を正しく習得しているか
👉 技術力よりも「基本」が合格の鍵です。
初段は、剣道の基本を修習し、技倆良なる者
全日本剣道連盟 規則 第3章 段位の審査(付与基準)第15条
初段(初級者)で身に付ける項目
礼法(着装・立礼・正座・座礼)
日ごろ注意を受けている礼法に加え
- 胴着の背中にシワはよっていないか?
- 面紐は40センチ以内となっているか?
- 胴紐は見苦しくなっていないか?
しっかりと確認するようにしましょう。
長い場合は切っておきましょう。
身長によっては40cmでも長く見られてしまう場合があります。
その場合は少し短め(35cm程度)にするとよいでしょう。
基本動作
- 竹刀の振り上げ振り下ろしには肩関節を十分に活用させます。
- 円滑な体移動による一拍子の打ちに重点をおきましょう。
竹刀を振り上げたり振り下ろしたりする時は、肩の関節をしっかり使って、なめらかに動かすのがポイントです。
特に意識してほしいのは、「一拍子の打ち」。
これは、竹刀を振り上げる動作と、前に踏み込んで打つ動作を一つのリズム、つまり「イチ、ニ」ではなく「タンッ」と、途切れることなく一気に連動させることです。
竹刀を振り上げた時にはすでに打つ動作が始まっているような、流れるような動きを心がけましょう。
この「円滑な体移動による一拍子の打ち」を習得することで、打突にスピードとキレが生まれ、相手により効果的な打突を与えることができるようになります。
初級者が崩れやすいので注意が必要な胴打ち
-
姿勢を崩さず相手の全体をみながら、竹刀を振りかぶり、
左右面うちの要領で一拍子に打突します。 - 胴打ちは「平打ち」になりやすいので刃筋をただしく
打突は左こぶしが中心線上を外れないようにしましょう。
合格するための稽古法
日ごろの稽古を休まず行う
-
継続してコツコツ稽古に励めることに勝るものはありません
正しい素振りが出来るようになろう
- 間違えた素振りを何回しても上達はしません。
- 正しい素振りを見直していきましょう。
見取り稽古をしましょう
- 上位者や仲間の稽古や試合を意識しながら観る
日頃から先輩や仲間が稽古や試合をしているのを意識して見てみましょう。
そうすることで、自分の剣道への向き合い方を反省したり、
新しい課題を見つけたりすることができます。
✅ 合格チェックリスト
- 礼法を忘れずにできる
- 姿勢が崩れていない
- 正しく構える
- 打突後に残心を示せる
- 竹刀にササクレがない(手入れ済み)
👉 この5つができていれば、ほぼ合格に近いです。
よくある不合格パターンと改善策
- 声が小さい → 気合不足と判断されやすい
- 打突後に姿勢が崩れる → 残心が見えない
- 礼法を忘れる → 技が良くても合格できない
名言からのアドバイス
剣道には、こんな言葉があります。
「剣は心なり」
剣は技ではなく「心」を映すもの。
初段審査で求められているのは、勝つ技術ではなく、正しい形で一生懸命に打つ姿勢 です。
「正しく打とう」という気持ちこそ、初段合格の一番の近道です。
まとめ
初段審査は「剣道の基本」を問われる試験です。
- 初段は「剣道の初級者」であり、基本の理解度が重視されます。
- 礼法をしっかりと身につけることが、何よりも大切です。
- 正しい基本動作を地道に稽古し、自分のものにしていきましょう。
「剣は心なり」という言葉があるように、剣道は技だけでなく「心」を映すものです。
「正しく打とう」という真摯な気持ちこそが、初段合格への一番の近道です。
参考リンク:全日本剣道連盟 | All Japan Kendo Federation
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