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初めての級位審査、保護者向けガイド|剣道初心者のお子さんをサポート!

昇級・昇段審査ガイド

はじめに 級位審査は「試練」ではなく「成長の証」です

お子さんが剣道を始め、稽古にも慣れてきた頃、
「もう審査があるって聞いて、大丈夫かな…」と不安に感じる保護者の方は少なくありません。

剣道の審査というと、何か難しい試験のように感じるかもしれませんが、
級位審査は決して試練ではありません。

お子さんが剣道の基本をどはじめに

「子供が剣道を始めたばかりなのに、もう“審査”があると聞いて不安です…」
そんな声を、保護者の方からよく耳にします。

実際、私も道場で指導しているとき、審査前になると必ず保護者から相談されます。
「うちの子はまだ竹刀を持ったばかりなのに、大丈夫でしょうか?」と。

結論から言えば――大丈夫です。
剣道の昇級審査は、技の上手さよりも 「礼法」「姿勢」「元気な声」 を重視します。

この記事では、初心者や保護者の方向けに「級位審査の流れ」と「合格のポイント」を分かりやすく解説します。
どのくらい理解し、身につけているかを確認するための、大切な成長のステップです。

この審査を乗り越えることで、お子さんは「剣道を続ける自信」を手にし、次の目標へと進むことができます。


剣道の階級:「級」と「段」の違いを徹底解説

剣道には「級」と「段」という2つの階級があり、お子さんが最初に受けるのが「級位審査」です。

ここでは、両者の違いをより詳しく見ていきましょう。

級位審査:初心者の第一歩

級位審査は、主に小学生や剣道を始めて間もない方が対象です。
剣道における基本的な動作や礼儀作法が身についているかを確認します。

審査に合格すると、「〇級」と認定され、賞状や認定証が授与されることが一般的です。
これは、お子さんが稽古を頑張ったことへの何よりの証となり、自信につながります。

級は八級から始まり、級が上がるごとに「七級」「六級」…と数字が小さくなっていきます。

段位審査:有段者への道

段位審査は、剣道経験を積んだ「有段者」になるための審査です。
初段から始まり、二段、三段と昇段していき、最高位の八段まで続きます。
段位を持つことは、剣道家としてだけでなく、人としての成長を示す大きな目標となります。

段位審査では、基本技に加え、応用技や剣道に対する深い理解、さらに剣道形(かた)という、
木刀を使った日本の伝統的な形(かた)の演武も評価対象になります。
昇段は、剣道という武道を一生涯続けていく上での大きなモチベーションとなるでしょう。


級位審査で評価される「3つの心構え」と、よくある不合格理由

級位審査で審査員が見ているのは、難しい技術や華麗な技ではありません。
審査で最も重要視されるのは、剣道に対するお子さんの「心構え」です。
具体的には、以下の3つのポイントが評価されます。

  1. 礼法(れいほう): 剣道は「礼に始まり礼に終わる」武道です。
    大きな声での挨拶や、正しい姿勢での立ち居振る舞いが求められます。
    審査会場への入退場、先生や審査員への礼など、一連の動作を丁寧に行うことが大切です。
  2. 姿勢(しせい): 剣道の基本は、背筋を伸ばし、正しい姿勢で竹刀を構えることです。
    審査中、緊張から姿勢が崩れてしまうことがありますが、常に背筋を意識して、堂々とした姿勢を保つことが評価されます。
  3. 大きな声(こえ): 剣道では、打突する際に「気合」を込めた大きな声を出します。これは、相手を威圧するだけでなく、自分自身の集中力を高め、精神力を鍛えるためでもあります。
    元気な声を出せるかどうかが、お子さんの心意気を示す重要なポイントとなります。

逆に、これらのポイントが欠けていると、たとえ技が上手でも不合格になることがあります。
よくある不合格理由を事前に知っておくことで、対策が立てやすくなります。

  • 礼を忘れてしまう: 審査の開始や終了時の礼、先生や審査員への礼を忘れたり、雑に行ったりする。
  • 姿勢が崩れている: 審査中に猫背になったり、ふらついたりする。
  • 声が小さい、または出ていない: 技を出す際に、気合の声が小さい、あるいは全く声が出ていない。

これらのポイントは、普段の稽古から意識して取り組むことが大切です。

級位審査の注意点

木刀による剣道基本稽古法の中の注意点

うちの連盟では木刀は3級から使います。
忘れないよう気を付けてください。
予め使用の有無の確認をお願いします。

〇木刀による剣道基本技稽古法を一級では1~9まで行う
〇二級は木刀による剣道基本技稽古法1~6
〇三級は木刀による剣道基本技稽古法1~4

審査を待っている時、木刀の置き方を間違えているお子様がいます。

正座をする際、木刀は自分の右側に置きます。
木刀の刃を自分に向け膝がしらに鍔(つば)をそろえ静かに置きます

悪い例です↓↓↓

木刀は右側に置き、刃は自分の方に向けます。
相手への敬意と「攻撃はしません」という意味を持っています。

三挙動の正面打ちとは

審査の内容は各支部によって異なるものとなっています。
こちらの支部では7級・6級の級位審はでは三挙動の正面打ち
審査の内容に入っています。
日ごろの稽古で練習しましょう。

剣道における三挙動の正面打ちは、

  1. 一で中段の構えから頭上に竹刀を振りかぶり
  2. 二で前進しながら打ち込み
  3. 三で一歩引いて中段に戻る一連の動作を指します。


級位審査当日の流れと保護者の役割

級位審査は、事前に流れを把握しておけば、お子さんも保護者の方も安心して臨むことができます。

  1. 受付: 審査会場に着いたら、まずは受付で参加手続きを行います。道場や連盟からの案内に従い、受付を済ませましょう。
  2. 入場: 受付を済ませると、審査会場へ入場します。この際、全員で一斉に礼をして入場することが一般的です。
  3. 審査開始: 審査は、受験者一人ひとりの基本動作を審査員が確認する形式で行われます。
  4. 基本動作の審査: 素振りや、指定された簡単な打突(例:正面打ち、小手打ちなど)を行います。審査員は、この際の姿勢、声、そして礼法を細かく見ています。
  5. 合否発表: 審査終了後、審査員が協議し、合否が発表されます。合格者の名前が読み上げられることが一般的です。

当日の保護者の役割は、「見守り+応援」です。緊張しているお子さんを励まし、「元気な声を出せば大丈夫だよ!」と声をかけてあげましょう。お子さんが全力で審査に臨めるよう、精神的にサポートしてあげることが何よりの応援になります。


合格のために家庭でできる具体的な準備

難しい技術練習は不要です。普段の稽古の延長線上でできる簡単な準備を、親子で一緒にやってみましょう。

  • 大きな声で挨拶する練習: 剣道の挨拶だけでなく、家の中でも「おはよう」「いってきます」を大きな声で言う練習をしてみましょう。
  • 姿勢を意識して素振りをする: 普段の素振りも、背筋を伸ばし、正しい姿勢を意識して行います。
  • 竹刀の手入れ: 竹刀はささくれ(トゲ)ができやすく、そのまま使うと怪我の原因になります。稽古のたびに竹刀をチェックし、ささくれがあれば紙やすりで丁寧に削り、専用のオイルを塗っておきましょう
  • 防具や道着の確認: 昇級審査では、まだ防具をつけない場合もありますが、道着や袴を清潔にしておくことは基本です。洗濯やアイロンがけなど、身だしなみを整えてあげましょう。

名言から応援メッセージ

剣道の世界には、こんな言葉があります。

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」(宮本武蔵)

意味は、千日(三年ほど)の稽古で鍛錬の入り口、さらに一万日(二十年以上)続けてこそ本物になる ということです。

昇級審査は、その「千日の最初の一歩」。
今日の合格や不合格はゴールではなく、長い道のりのスタートにすぎません。

👉 保護者の方も「結果」より「続ける姿勢」を大切に、そっと背中を押してあげてください。


よくある質問(Q&A):保護者の不安を解消

Q1. 子供は何歳から昇級審査を受けられますか?

地域や所属する連盟によって異なりますが、
一般的には小学校低学年から受けられることが多いです。
道場やクラブの先生に確認してみましょう。

Q2. もし不合格になったらどうなりますか?

不合格になっても、次の機会に何度でも再挑戦できます。
剣道では、結果だけでなく「挑戦すること」そのものに大きな意味があります。
不合格は「もっと頑張ろう」という前向きなモチベーションにつながりますので、心配する必要はありません。

Q3. 特別な道具は必要ですか?

基本的には、普段の稽古で使っている竹刀や道着があれば大丈夫です。
竹刀が古くなっていたり、ささくれが多かったりする場合は、新しいものを用意すると安心です。

Q4. 審査にはどのくらいの費用がかかりますか?

審査料は、級によって異なりますが、千円程度が一般的です。
事前に道場や連盟から案内がありますので、確認しておきましょう。

1級では他の級よりも高くなることが多いようです。
次のステップである初段に向け
登録料などもありますので事前確認も必要となります。


まとめ

剣道の級位審査で最も大切なのは、「礼法」「姿勢」「声」の3つの要素です。
技術の上手さよりも、剣道を学ぶことへの真摯な心構えが評価されます。
保護者の皆様は、「しっかりと挨拶できたかな?」「姿勢を崩さずに頑張れたかな?」といった視点で見守ってあげるだけで十分です。

この審査を乗り越えたお子さんは、きっと大きな自信を手に入れるでしょう。
お子さんの「剣道家」としての第一歩を、ぜひ温かく見守り、応援してあげてください。

👉 次回は、もう一歩進んで 「初段審査で合格するために必ず押さえる基本技」 を解説していきます。

参考リンク:全日本剣道連盟 | All Japan Kendo Federation

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