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【感想】『あとは野となれ大和撫子』宮内 悠介 著

お勧め本
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こんにちは、しろです。

宮内 悠介さんの『あとは野となれ大和撫子』 ・・・さすがに直木賞と芥川賞にダブルノミネートされるはずだなーって納得してしまう本でした。

 




本物の大和撫子参上『あとは野となれ大和撫子』

 

こういう人が大きなことができるんです。というある意味成功法則のようなものを感じました。

 

もしも、後宮(ハレム)の美しき女性たちが、紛争地域の小国の政権を執ったのならば。。。

 

お話は、砂漠の中の、しかも環境の破壊された砂漠です。そんな中央アジアの小国から始まります。

 

そこで、大統領が凶弾に倒れます。議員達はなんとベンツで逃げ出します。だからだれも国政を動かすものが無くなってしまいました。

 

このままでは周辺の国に侵攻されてしまいます。

 

それとも、無法ものたちに占領されてしまうのか?

だから、暗殺された大統領に庇護されてきた小娘達は、だまって見過ごせなかったのです。

環境問題あり、人権問題、女性蔑視ありなんでもありなのに、綺麗にまとまって軽快に物語が進んでいきます。

楽しくて、

突っ込みどころ満載のお話です。

 

難癖のある『あとは野となれ大和撫子』の登場人物たち

 

この人たちみんな成功できる人達です。

この人たちを見習えば、あなたの未来も明るいです。。。

ってきっぱりと言い切れてしまいそうな難癖のある方々なんです。

【主な登場人物】

ナツキ・ナシーム・トオミネ
後宮で育てられた日本人?

人として、何かが足りないと言われているが、こんな彼女が大きなものを持っているとみんなが思わずにはいらない女の子です。

亡き父の口癖:「俺が現場にいなくてどうする」

自分の口癖:「やることはやった。あとは野となれ」

 

アイシャ・ファイシャル

彼女が国のリーダーになります。暗殺された大統領の秘蔵っ子です。

ジャミラ・クンディ・サドザイ

ケニア出身のナツキのお姉さん的存在です。ナツキ、アイシャ、ジャミラの三人がいればなんでもできちゃいます。

ウズマ・ハリーファ
お局さまで、主人公たちの足を引っ張ります。無学って素晴らしいと思える大物。元の元の後宮(ハレム)の先輩です。

イーゴリ・フェルツマン
謎の吟遊詩人しかも武器商人相反するものを持っている登場人物が多いんですはっきりいってトリックスターです。

ナジャフ・アリ・ラシード
過激派なのに、その真にあるものは、こんなことはしたくないんだよね~ごめんね~って感じの保守派です。ファンの多いイケメンです。

 

 




 

【感想】『あとは野となれ大和撫子』宮内 悠介 著

 

奇想天外なこの物語は、ナツキというちょっと人とはズレている女の子が、事態をどんどん好転させていきます。

この子は優しいが、何かが欠けている――

ナツキにはこれまで住んでいた家にこだわりがない

お父さんとお母さんは大好きだけど、亡くなってしまって悲しいけれど、すぐに逃げる本能に従って歩きはじめる

忘れ物をする

時間に遅れる

理系

友達を作ろうとはしない

人前でも笑わない

成績はよい

やがてナツキは集団の中でいじめられてしまう。

しかし、

「あんた、なんでやられたままで黙っているの?」と言われても

「一度、起きたことは仕方がないし――」

「どのみち、手持ちのカードで勝負するしかない」

などと答える。

だけどナツキは、優しい女の子で、物事の本質をしっかりととらえていくのです。

そして、みんなが生き延びる道を素早く導く出す知恵と勇気をもっているのです。

 

ちょっと変わった女の子が世界を変えます。

そんなサクセスストーリーを読んでみてください。

 

あとは野となれ大和撫子

 

 

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