こんにちは、しろです。
私は村上春樹さんの『1Q84』の最終章が出ていることに気が付きませんでした~いつもチェックしていたはずなのですが、びっくりです。しかもかなり前、6年前?に・・・。
読了後の感想は、この1Q84の世界は実にパワフルだったということです。主人公たちの真似をすれば、この本を読めば、どんなやっかいな世界からも脱出できるのでは。なんてしみじみ思っています。
【感想】1Q84 村上春樹 著
主人公の青豆が、
自分を保つことができて良かったと。
実感を込めている場面が、一番心にぐっときました。
自分を保つことができていたから、
青豆は、信頼をされていたんですね。
うわべだけを見ている、人たちからは相手にされなかったのですが、
青豆ときちんと向き合ってきた人たちからは、
とても信頼をされています。
すごい事ですよね。
自分が信じられるから、信じるに値すると言い切れるほどの揺らぎのないものを持っているような気がします。
祈りの文句は、口からそのまま自然に出てくる。条件反射に近いものだ。考える必要もない。その言葉のひとつひとつはなんの意味も持たない。それらの文言(もんごん)は、今となってはただの音の響きであり、記号の羅列に過ぎない。しかしその祈りを機械的に唱えながら、彼女は何かしら不思議な気持ちになる。敬虔な気持ちとさえ言っていいかもしれない。奥の方で何かがそっと彼女の心を打つ。たとえどんなことがあったにせよ、自分というものを損なわずに済んでよかった。彼女はそう思う。私が私自身としてここに――ここがたとえどこであれ――いることができてよかったと思う。
『1Q84 BOOK3<10月―12月>』 村上春樹 著 P.595より
自殺しなくてよかったね。どこか遠くに行かなくてよかったね。
って思います。
どんな状況の中からでも抜け出せる方法
青豆と天吾は、心から
「世界から抜け出すと」
心に決めていたから、月の二つある世界から、リトルピープルの支配する世界から抜け出すことができたんです。
何があってもこの世界から抜け出さなくてはならない。そのためにはこの階段が必ず高速道路に通じていると、心から信じなくてはならない。信じるんだ、と彼女は自分に言い聞かせる。
『1Q84 BOOK3<10月―12月>』 村上春樹 著 P.588より
この信じるんだに、
、、、、、
が振ってありました。
強く強く信じるんです。
そして、一説の詩が載っています。
ここは見世物小屋の世界
何から何までつくりもの
でも私を信じてくれたなら
すべてが本物になる
『1Q84 BOOK3<10月―12月>』 村上春樹 著 P.588より
これって夢実現と一緒かもしれませんね。
何があっても、どんなことをしても、私の力でそれを本物にしなくてはならない。いや、私と天吾くんとの二人の力で、それを本物にしなくてはならない。私たちは集められるだけの力を集めて、ひとつに合わせなくてはならない。私たち二人のためにも、そしてこの小さなもののためにも。
『1Q84 BOOK3<10月―12月>』 村上春樹 著 P.588より
一人よりも二人の方が、同じ夢に向かった時には、成功するんです。
仲間がいた方が。
そして、その仲間と、同じ方向に全力で向かっているのなら。
そして、守るべき子供がいるのなら、より強くなれますよね。
青豆が、
「心から信じるって言ってくれる?」
というと、
天吾くんは、
「心から信じる」
と心から言ってくれます。
とても信頼関係の強い二人なら、なんでもできちゃいますね。
【感想】1Q84 どんな状況の中からでも抜け出せる方法のまとめ
今ある自分の置かれた状況に、あれっ?おかしい。。。って少しでも思ったのなら、
自分の力で抜け出せますね!誰が一緒に戦ってくれる相棒がいるといいですね。
『1Q84 BOOK3<10月―12月>』を読んで良かったです^^
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