竹刀は剣道の稽古や試合に欠かせない大事な相棒です。
しかし、手入れを怠るとササクレが出たり、割れやすくなったりして危険な状態になります。
また、寿命も短くなり、買い替えのコストも増えてしまいます。
正しい手入れを習慣にすることで、安全性と経済性を両立できます。
竹刀の基本構造と消耗の仕方
竹刀は、4枚の竹片を組み合わせて作られています。
- 打突部(先端):最も摩耗しやすく、ササクレが出やすい
- 中程:衝撃でひび割れが入ることもある
👉 使えば使うほど劣化するため、定期的な点検と手入れが必要です。
竹刀の手入れ手順
ササクレを削る
- 紙ヤスリ(#100〜#240程度)や竹刀手入れ用小刀を使い、ササクレを丁寧に削ります。
- 削りすぎず、なめらかに仕上げます。
👉 放置すると怪我や破損につながるため、毎稽古前後の点検します。
オイルを塗る
- 竹の乾燥を防ぐため、竹刀専用オイル(クルミ油・椿油など)を薄く塗ります。
- キッチンペーパーや布で均一に広げます。
👉 保湿することで竹が割れにくくなり、寿命が延びます。
つると中結の調整
- 弦(つる)が緩んでいないかを確認
- 中結が緩んでいないかを確認
(中結はきつく締めすぎても竹刀が割れやすくなる原因になります) - 柄の位置がズレていないかチェック
👉 打突精度に直結するため、毎回の点検が欠かせません。
竹刀を長持ちさせるポイント
- 使用後は必ず乾いた布で汚れを拭き取る
- 乾燥させない(オイルを塗る)
- 湿気の多い場所に放置しない(カビ・劣化の原因)
- 定期的に竹を分解し、清掃・点検を行う
- 竹刀の打突部分がささくれるので、上下を入れ替える
- 稽古用と試合用で竹刀を使い分ける
よくある失敗と注意点
- 削りすぎ → 強度が落ち、逆に割れやすくなる
- オイルの塗りすぎ → 相手の面などの防具に、オイルが付いてしまうことのないように
- ササクレ放置 → 相手を傷つける危険あり
- 中結をきつく締めすぎて竹刀が割れやすくなる
👉 手入れは、「毎回・使用後」を鉄則にすると長持ちします。
おすすめの竹刀メンテナンスグッズ
- 紙ヤスリセット(細かい番手を揃えると便利)
- 竹刀削り
- 竹刀専用オイル(なければ天然のクルミ油や亜麻仁油)
子供が使うオイルのおすすめはこちら
スプレー缶だと遠征で飛行機を使う場合に持っていけないし
オイル状だと垂れてしまう場合があります。
竹刀削りのおすすめはこちらです。
「竹磨くん」子供が自分で手入れするのに最適です。
厚みがあるので、ささくれが手に刺さりません。
大人が使う場合はこちら
長く使えるのでコスパ重視の方におすすめ
竹刀を大事にする名言
竹刀を大事に手入れをすると
気持ちが落ち着き心が整います。
竹刀に対する愛着もわいてきます。
「剣は心なり」
竹刀の扱いは、心のあり方そのもの。
丁寧に手入れすることは、自分自身の心を整えることと同じです。
雑に扱えば心も乱れ、丁寧に手入れすれば心も整う。
剣道の修行は、技だけでなく人間性を磨く道でもあるんですよね。
「道具を大切にする者は、技も心も磨かれる」
竹刀はただの道具ではなく、稽古の相棒。
ささくれを見つけたらすぐに手入れする姿勢が、
安全への配慮と剣士としての誇りにつながります。
竹刀に関するQ&A
竹刀の37の読み方は?
竹刀の長さの規定 竹刀に表記されている「36(さぶろく)」「37(さんしち)」などの数字は、
竹刀の長さを尺で表しています。
2019年4月改正の竹刀の基準
小学生向け竹刀のサイズと重さの目安
小学生以下は基準が定められていない為
自分の身長に合った長さの物を選びます。
学年 | サイズ表記 | 長さ(約) |
---|---|---|
小学1.2年生 | 3尺(30) | 約92cm |
小学1・2年生 | 3尺2寸(32) | 約99cm |
小学3・4年生 | 3尺4寸(34) | 約105cm |
小学5・6年生 | 3尺6寸(36) | 約111cm |
選び方のポイント(初心者・保護者向け)
試合などでは、長くて軽いものが有利とされているので基準が設けられています。
小学生の場合は目安です。
長さの目安:地面から脇の下までの高さがちょうど良いとされます。
重さの目安:軽く感じる竹刀が初心者にはおすすめ。
無理に重いものを選ばないようにしましょう。
握りやすさ:手の大きさに合った柄の太さを選びましょう。
まとめ
竹刀は消耗品ですが、正しい手入れをすることで寿命を延ばし、安全に長く使えます。
- 稽古後にササクレを削る
- 削ったあと必ずオイルを塗る
- つるや中結をしめなおす
この3点を習慣にすれば、竹刀は長持ちし、稽古の質も向上します。
竹刀の手入れは「自分の剣道を整えること」。
毎日の点検とケアを欠かさず、自分にとって最良の一本を育てましょう。
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「竹磨くん」子供が自分で手入れするのに最適です。
厚みがあるので、ささくれが手に刺さりません。
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