こんにちは、しろです。
軽く読めるのに、見習わなくてはいけないなぁ~なんて思う場面が多く、続きが楽しみになる本を紹介します。舞台は京都の祇園です。陰陽師の家系で少し特殊な能力を持っている主人公の小春。恋と古都と妖の物語がつまらないわけがありません。
最新刊!『わが家は祇園の拝み屋さん』シリーズ
最新刊は、2018年10月24日に角川文庫から発売された
『わが家は祇園の拝み屋さん9 星の導きと今昔の都 』です。シリーズ9作品目です。
望月 麻衣 のシリーズはベタベタ?甘々な作品が多いですね。
東京に住んでいた16歳の小春は、他人の心の声が聞こえてしまう不思議な能力を持っていました。この能力が小春を苦しめ、学校に行けなくなってしまいました。そんな中、京都に住んでいる祖母の佳乃に誘われて、京都を訪ねます。
祖母の住んでいる家は、祇園の和雑貨店「さくら庵」です。そこで、和菓子職人のイケメンな叔父の宗次郎と祖母と一緒に暮らし始めます。
はとこのイケメン京男子の澪人に恋をしながら成長をしていく女の子の物語です。
ジャンルは、”ほっこりライトミステリー” だそうです。
ここは、スピリチュアルなブログなので、スピリチュアル的な所を抜粋してみます。
『皆さん、井戸を埋める時はお祓いをしましょうね。命をつなぐ水脈には、水神様がおられます。断りもなく埋めるのは良くありません。「障り」に遭うこともあります。心から感謝とお礼をして、しっかりとお祓いをして埋めましょう』
画面を見て、小春は「へぇ」と相槌をうつ。
「これは分かりやすくて、いいかもしれない」
「だね。……あ、コメントが寄せられている」
『わが家は、二十年前にお祓いをせずに井戸を埋めましたが、なんの障りにもあってませんけど?』
「………」
そのコメントを見て、小春と愛衣は思わず顔を見合わせた。
「私も実は、澪人さんに聞いたの。『お祓いをせずに井戸を埋めたなら、すべての家に障りがあるのでしょうか?』って」
小春がそう言うと、愛衣は「それで?」と身を乗り出した。
『やっぱり、百パーセント起こるわけではないみたい。そこにおられる神さまの性格みたいなものも影響するらしくて』
「へえええ」
「でも、やっぱり、良くないとこには変わりはないから、できるだけお祓いした方がいいって言ってた」
『わが家は町の拝み屋さん4 椿の花が落ちるころ』望月麻衣 著 P.212-213より
水を止めてしまうということは細心の注意が必要なのですね。
水神様に感謝をしたいです。
『わが家は町の拝み屋さん』トイレの神様説明編
トイレの神様のことを澪人が説明する場面があるのですが、古くから『トイレの神様』はいると彼は言いますが、それだけではないそうです。近代のトイレは水栓なので、水が流れるところは『水神様』が行き来することろ』で、
水神様といったら、龍神様。
水神様の化身は、
- 河童
- 蛇
- 隆
水神様たちは家の中の水が行き来する場所をつかって現れるから、トイレを綺麗にしましょう。
と。
トイレは家の中の神社があるようなものだから、トイレが綺麗だったら『トイレの神様』と『水神様』の二柱のご加護が受けられるそうです。
これから、トイレ掃除しましょうか!!
あともう一つ
『わが家は町の拝み屋さん』おみくじは自分で買うこと
小春と澪人は吉田神社の節分祭の日に、若宮様(黒龍様)をその地にお連れします。吉田神社が一年で一番賑わうのがこの節分祭です。
吉田神社の賑やかな参道から坂道を歩くと、坂道が一旦落ち着いたところに『大元宮』があります。
正面に見えるのは、茅葺屋根の八角形の社で、後方には六角形の後房があります。その社を中心にあり朱色の小さな社は、
”八百万の神様”が祀られています。
『日本国中三千鎮座天神地祀八百万神』つまり日本中の神様がそこにいるそうです。
パワーがものすごくあると小春は感じます。
ここで若宮様(黒龍様)が天に帰ります。
ここ『大元宮』は、天の龍が降りたつ地だそうです。
その後、二人はおみくじを買うのですが、
「なんでも欲しいものがあったら言うんやで。おみくじ以外は買うてあげるし」
「おみくじ以外?」
「おみくじは、自分のお金で支払ってこそやねん」
「どうしてですか?」
「お金を払うことは、厄を払うことと同じなんよ。そやから、自分のお金じゃないと自分の厄は祓えへん。ほんで、自分の厄を払ってから神様のお言葉を賜る方がええんやねん」
小春は、納得して相槌をうつ。
『わが家は町の拝み屋さん4 椿の花が落ちるころ』望月麻衣 著 P.191より
”本もどうしても必要な本は自分で買いなさい” って多くの人が言っていますよね。自分のお金で買ったものでないと価値は受け取れないようです。図書館も好きだし、難しい所ですよね。
子供だと、親や祖父母にお金をもらっておみくじをひいたりしますよね。
ですが、厄が払えないからといって、財産を奪い取る輩には気を付けてくださいね。
【感想】最新刊!『わが家は祇園の拝み屋さん』シリーズのまとめ
望月麻衣さんの作品は京都に思わず行ってみたくなる物語が多いです。この『わが家は祇園の拝み屋さん』シリーズは、前世が絡んできます。『京都寺町本町のホームズ』シリーズのお店『蔵』も出て楽しいです。
それでは、また!