こんにちは、しろです。
今日読んだ本は良かったなーってしみじみ思っています。最近本を読むゆとりが全くなかったので、久々に心が洗われました。さだまさし さんって多才ですね。
【感想】さだまさし『銀河食堂の夜』
さだまさしさんは銀河鉄道の夜が好きなのかな。そして、コンサートでもトークでみんなを楽しませているように、ほろりとさせるお話なのに、サービス精神が旺盛です。オンパレードな駄洒落の連続でこのお話に温かさを加えています。
世の中にこんなに不器用な人達がいるのですね。
自分も言葉が足らずに損をしてきたことが多かったかもしれません。
世の中って要領が良い人が得をするのかもしれません。
ですが、みんなが支えてくれるのは、この小説に出てくるような不器量な人なんじゃないかな~って思います。
で、この小説を読んで強く思ったことは、
神さまって人を試すんだな。。。。。
ってことです。
真面目に生きてきたのに、ふっと松茸を、母親に食べさせたくて懐に入れてしまう。
それで、スーパーを退職させられてしまうエピソードが出てきます。
試すんですよ。
試すと分っていた方が良いです。
すると、自分に自制心が湧くはずです。
人の道に反することは、してはいけないのです。
例えば、麻薬に手を出したり、
仕事を放り出して、家族を捨てて出ていってしまったり。
ですが、いけないことでも、許してはいけないことがあることだけは知っています。
大事なものを守るために。
この本を読んでみてください。
あなたの心に何かを残すはずです。
そのお店は『銀河食堂』といって、お酒を出す居酒屋です。
そのお店の居心地の良いこと言ったら、
酒も肴も抜群で、しかもリーズナブルなお値段で、
カウンターの高さから、椅子の高さ、店内の照明の絶妙なのです。
店内には大事に手入れをされているチェロが飾られています。
品の良いマスターは、推定60歳くらいで、”こぼこ” って感じです。
「こぼこ」とは小坊主の事です。
マスターは自分のことは何も喋らないのでミステリアスなんです。
バイバイブラックバード IN 『銀河食堂の夜』
このお話の中で、この曲がでてきます。
聴いてみてください。
『Bye Bye Blackbird sing along with lyrics』
伊坂幸太郎さんも、かなりこの曲好きだったんだろうなー
『バイバイ、ブラックバード』 伊坂幸太郎 著
自分の現在付き合っている女性たちに別れを告げに行くお話です。
複数の女性を全員愛している彼は、「あのバス」につれて行かれていってしまいます。
いったいどんなバスなの!!
そのバスに乗ってしまうとみんな帰ってこないから、大変な目にあることだけは分っています。
この男。なんでこんなに好かれるの?
私の大好きな物語です。
さだまさしさんの精霊流し
さだまさしさんは、歌が上手いだけではなく、作曲作詞も抜群です。
こちらも聴いてみてください。
この歌は中学生のころに初めて聞きました。そして紙に歌詞を書いてまで覚えて歌っていました。
懐かしいなー
さだまさしさんの『精霊流し』
作詞作曲:さだまさし
去年のあなたの想い出が
テープレコーダーからこぼれています
あなたのためにお友達も
集まってくれました
2人でこさえたおそろいの
浴衣も今夜は一人で着ます
線香花火が見えますか
空の上から
約束通りにあなたの愛した
レコードも一緒に流しましょう
そしてあなたの舟のあとを
ついてゆきましょう
私の小さな弟が
何も知らずにはしやぎまわって
精霊流しが華やかに始まるのです
中学生特有の感受性の強さとこの曲がマッチしたのだと思います。
【感想】さだまさし『銀河食堂の夜』のまとめ
さだまさしさんが書くだけのことはあって、さすが音楽の世界に引き込まれます。
読了後、まじめに生きていこうと思いました。
東京下町の「銀河食堂」には今日も粋な客が集まっています。
「ひ」と「し」が言えません。